20th Campus Genius Award
第20回学生CGコンテスト
ノミネートnominate

少女マンガの「曲がり角で異性にぶつかる」という王道シチュエーションに感化されたメスのインドハナガエルが、出会いを求めて西インドの密林へと飛び出していく……。これがこの作品のあらすじなのだが、こうして振り返ると意味不明すぎて「頭がフットーしそうだよおっっ!」
西インドの山奥にどうやって日本の少女マンガが流れ着いたのだろうか。そもそもカエルはマンガを理解できるのだろうか。これ以上は長くなるから省くけれども、こうして次から次へと湧き上がる疑問に対して、それをねじ伏せるだけの高度な技術と圧倒的なくだらなさがこの作品には同居している。
そして、カエルが読んだマンガには無い、一歩踏み込んだ関係へと肉薄するラストシーンには、「予感程度で充足するな」「男子は積極的に喰らいついて行け」という、世の草食系男子へ向けた鼓舞、あるいは延々と待たされる女子の苛立ちのようなものを感じ、こちらとしては反省させられる思いであった。
(渡邉朋也)

下手な展開のマンガをハ虫類が読んだらどうなるか。やたらとリアリティのあるハ虫類のCGと、あえてベタベタを狙った少女マンガのシーンの対比が面白いです。映像作品としては後半の演出やオチにもう一工夫、CG部分にもう少し「汚し」の加筆があると、さらによくなったと思います。
(上田キミヒロ)

マンガをアニメーション化したシンプルなアニメーションから一転して現れるグロテスクでリアルなキャラクターと世界観を一つの作品に共存させ る事で、斬新で強烈な作品性を生み出している。これはそれぞれの世界がしっかりとしたクオリティを伴っているからこその表現力であって各世界 がチープであればここまで刺激的な作品にはならなかっただろう。人間の世界では少女マンガの王道な展開と動物の住む自然界の中ではあまりに あっけない過酷な現実が比喩された様は見る者に強烈な記憶を残し、甘い恋愛観と無慈悲な現実を同時に突きつける過去に感じた事の無い独特の後 味の残る作品に仕上がっている。
(谷口充大)