CAMPUS GENIUS AWARD GOLD

受賞作品

ただ走る

映像

横山 航(作者/代表者)

札幌市立大学

審査員・評価員コメント

何かとデジタルな要素が取り上げられる昨今、この作品はアナログ的要素を色濃く映し出す、ストップモーションの技法を多用している所に特徴がある。この技法から生み出される画面は非デジタル的な効果を出す為に十分な力を発揮している。

原田 大三郎


かつてオスカー・フィッシンガーは、「無音の音楽もの」のアニメーションを作った。色、かたち、動き、それだけで十分に、音は鳴らせる。この作品は、忘れられたそのアニメーションの性質を掘り起こしているようで興味深い。無音であるが、とてもうるさい。画面自体がじゅうぶんに音を発していて、音はむしろ実際に鳴るよりもさらに、溢れだしてくるかのようだ。このヤミクモな挑戦と実験を、もっともっと見てみたい。

土居 伸彰


基本的には横からのアングルのみで展開していく映像作品です。シンプルなキャラクターで制作された映像ですが、とても綺麗です。光の色味が独特な世界観を表現するのに効果的に使われていると感じました。なぜ「ただ走る」のかなど、ストーリーが難解ですが感じる限りは重いテーマなように思えます。重いテーマでありながら、それを非常に爽やかな光で描く事により、ドロドロとした作品になる事を未然に防ぎ、見終わった後は何故か清涼感が残る不思議な作品です。

小村 一生


オーソドックスなストップモーション作品でありながら、調和された高い色彩センスとライティング技術によって非常に高い映像クオリティの作品に仕上がっている。ただ一切音声が無い点が非常に残念でストーリーに沿った形で楽曲があればより没入感を高め、感動させられる作品になっただろう。

谷口 充大