CAMPUS GENIUS AWARD BRONZE

受賞作品

あなたに寄り添う。暮らしに寄り添う。

プロジェクト

佐俣 和木(作者/代表者)

多摩美術大学

審査員・評価員コメント

当たり前だけど世の中にある製品は、なにか目的を持って生産されている。爪切りは爪を切るため、マグカップは飲み物を飲むためにあるわけだが、本作で作者はそれらから本来の目的を剥がし取り、残った「機能」や「形」に対して、新しい目的を与えている。結果として奇妙だけれど不思議と理にかなった、新しい「目的」がオブジェクトに設定されることになる。たとえば本作で爪切りは「135度測れる装置」になってしまっている。

ヨーゼフ・ボイスの「カプリ・バッテリー」のようにマルチプルな方法で、どこにでもある製品の「組み合わせの妙」をひたすら提案し、さらにどこかで見たことがあるような広告的な映像表現にまとめ、また実際に一点ものとして、インターネット上で安価に販売してしまうという一連の流れは、ユニークで新しい表現の領域だと感じた。

評価員・萩原 俊矢