CAMPUS GENIUS AWARD SILVER

受賞作品

Candy.zip

アニメーション

見里 朝希(作者/代表者)

東京藝術大学大学院

審査員・評価員コメント

キャンディメーカーで働くチョット冴えない女の子、イケ女のライバルのお色気パワーにいつも引け目を感じている。新製品の開発を横取りされ、コンピュータの画面に圧縮データ(.zip)として閉じ込められる。味方する可愛いアリ達のお陰で痛快な逆転!キャンディの透明感とコンピュータの画面に現物が入り込む。コマ撮りアニメーションの工夫とプラ板という素材を上手く活かしている。昨年はフェルト人形アニメーションで最優秀賞を獲得した見里君は、「食」というテーマと「素材」を活かすアニメーション表現を明解なストーリーで物語る。今後の展開が期待できる人材だ。

審査員・陣内 利博


カラフルなプラバンやレジンと昼ドラ的な生々しいストーリーのギャップが面白い作品。はじめはなぜキャンディーをモチーフにして、人間の社会を描こうと思ったのかよくわからなかったが、たしかに考えてみればキャンディーも人間も、外見と中身 (味) という 2 つの要素をもっていて、見かけによらなかったり、見かけ通りの中身だったりする。最近の SNS などでは写真・動画中心に「外見」の部分ばかりが重要視されているなか、本性を表すメタファーとしてキャンディーははまっているようにも思う。いずれにしても独特な世界観をもった作品である。

評価員・萩原 俊矢


プラバンなど使い制作された半立体アニメーション作品。大変丁寧に作られており映像の完成度がとても高い。パソコンのファイルをキャンディーに見立てて会社内でのトラブルを描いているのだが、この世界のルールがよくわからない状態のまま「人間をキャンディーにする」「それをアリが助ける」「キャンディーになった人間を口に含むと元に戻る」など、特殊な出来事で話が展開していくため、緊張感やカタルシスを感じさせづらくなっているのが残念だった。

評価員・大山 慶