非公式ポプテピピックイベント CGCコーナー

2018-09-13

2018年9月5日にあの人気アニメ『ポプテピピック』の監督はじめ制作メンバーが新宿のLOFT/PLUS ONE に集結し、トークイベント「非公式☆ポプテピピックとは何だったのか?」が開催された。

第一部は、第21回~第23回学生CGコンテストにおいてエンターテインメント部門の審査員を務め、本作のアニメーション制作を担当した神風動画代表の水崎氏、プロデューサーのキングレコードの須藤氏、監督の青木氏、『ボブネミミック』コーナーを担当したAC部、そしてマンガライターの前田氏をMCにイベントがスタート。
タイトルにちなみ、「神風動画とは、なんだったのか?」「ボブネミミックとは、なんだったのか?」などテーマを設けながら、会場内でしか聞けない制作秘話トークで盛り上がっていた。
そして第二部は「Campus Genius Contestコーナー(以下CGCコーナー)」が開催された。実は『ポプテピピック』の制作には、学生CGコンテスト受賞者がたくさん関わっている。そこでこのイベントでは過去受賞者が登壇して、本作の制作に関わった経緯などについて語るコーナーを設けた。
ここでは一人ひとりのトーク内容や当日の様子をお伝えしたい。山下諒氏の乾杯からコーナーがスタート。Uchu-Peopleの当真一茂氏は、第20回のノミネート作家。本作ではフェルト、そして『恋してポプテピピック』の作詞や振付も担当。実際に撮影に使われたフェルトのポプ子とピピ美を披露し会場が沸いた。
関口和希氏は第22回アート部門優秀賞、第23回エンターテインメント部門優秀賞受賞者。 本作ではポプテピピッククッキングを担当。「この人は出来るというのがフィルムから感じられた」という青木監督からの関口氏への思いも明かされた。関口氏からは「まさかテレビで流れるアニメを自分が作れる日が来るなんて思っていなかった。」という喜びと感じられる言葉も伺えた。

池亜佐美氏は、第17回優秀賞受賞、第18回ノミネート、第19回評価員賞受賞者。本作の中では11話のクレヨンによるサメの夢をみるポプ子の手描きアニメーションを担当。学生CGコンテストの受賞作品『USAWALZ』『ほこり犬のはなし』『usalullaby』も、『ポプテピピック』の時もすべて手描きだそうだ。アイドルの衣装なども描いており、携わったのは11話だけではないそうだ。

山下諒氏は第23回エンターテインメント部門評価員賞受賞者。学生CGコンテストをきっかけに、当時審査員だった水崎氏から声がかかり最年少クリエイターとして本作の制作に関わることになった。ファミコンでしか使えない色数(52色)を用いて、比率、解像度もファミコンソフトに近いスペックで制作しているという。

そして実は、青木監督も第9回動画部門最優秀賞受賞、第11回動画部門佳作に入選している。コマ撮りが好きで得意というトークを交えながら学生時代に制作していたコマ撮りの作品を上映した。

コーナーの最後は、学生CGコンテストに参加して得たもの、などについてひとこといただいた。

当真氏「応募することで、多くの方の目に触れていただく機会が増え、単純に自信になる。」

池氏「応募したおかげで『ポプテピピック』に参加できた。」

青木氏「美術系の学生さんはもともと横のつながりがあり、この業界と結びつきがあるけれども、コンテストに参加することで、 よりそれが強くなる。」 

山下氏「素晴らしいクリエイターさんとお会いできたことは良かったと思っている。」

関口氏「初めて作品で外部の人に褒められたのが学生CGコンテストだった。そこを起点に右肩上がりに人生がよくなったので、 ぜひ応募したほうがいい!」

水崎氏「社会的に若手が実績を積むためのチャンスが今は欠けていると思っている。光輝くものを持った人がいれば、大人が危なくないステージを用意する。大人たちがやるべきことはこういうものなんじゃないかなということをやりたかったこと。そして作品を見てもらうのにコンテストは良い場所。手持ちがある方はいろいろなところに出してみるのがいいと思う。」 

このCGCコーナーはYouTubeLiveで配信されており、AC部のCGC作品募集告知オリジナルエンドカードを披露して配信を終了した。

この後も、AC部が高速紙芝居「ヘルシェイク矢野」の映像上映、スペシャルバージョン紙芝居の実演などで、ヘルシェイク矢野コールが会場に鳴り響きながら大盛況のうちにイベントは終了した。

CGCコーナーでも出てきた言葉であるが、応募したことで出会いがあり、色々な世界に入っていけるきっかけにもなる学生CGコンテストは2018年10月10日19:00まで募集中だ。